【HCI論文】 MoleBot (2012) - 机の下にモグラ!? -
今回の論文
"MoleBot: a robotic creature based on physical transformability"(VRIC 2012)
どんなもの?
時間情報を用いることで、商用の深度カメラを使った部屋全体の3D構造をキャプチャを実現
・シーンを静的/半静的/動的の三つに分類し、それぞれのシーンに合わせて時間情報を使う
・オブジェクト間のインタラクションをトラッキングする
先行研究との違い
・RecomposeやLumenでは3D形状をレンダリングすることを目的にピンディスプレイを利用した
→ MoleBotはユーザとのインタラクションを目的として利用する
・これまでのピンディスプレイはピンを個別に動かすため、予算や複雑さの問題が生じ、解像度が低かった
→ MoleBotはピンを集合ごとに動かすため、予算や複雑さの問題が解消され、解像度が高い
実装
・300 x 300 mmのテーブルに高さ30mmのピンを2700本並べた
・ピンと下から支えるシートの間に、ネオジム磁石を取り付けたmole camを配置
・シートの下にまたネオジム磁石を配置し、これを動かすことで、上のmole camを制御する
検証方法
なし
議論
・独自の作動機構を使っているため、表現力に限界がある
・手と目の協調の改善に役立つ可能性がある
関連研究
・Recompose (2011)
chindafalldesu.hatenablog.com
・Lumen (2004)
chindafalldesu.hatenablog.com
・inFORM(2013)
chindafalldesu.hatenablog.com