chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

【HCI論文】inFORM (2013) - 様々なUIに変化する形状ディスプレイ -

今回の論文

"inFORM: dynamic physical affordances and constraints through shape and object actuation"(UIST 2013)

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どんなもの?

形状ディスプレイに動的なアフォーダンス、動的な制約という性質を持たせることによって動的なUIを作成

先行研究との違い
  • SLAPでは、パッシブコントロールの制御と入力の静的なアフォーダンスを、トラッキングとセンシングによって提供している
  • Fingerfluxなどの磁石を用いた触覚フィードバックには、アフォーダンスが不足している
  • PICOではオブジェクトの動き方に制約を持たせたが、その制約は静的である

つまり、inFormの特徴は

具体的に

  • ピンディスプレイがボタンやタッチスクリーンに切り替わる
  • ひとつの形状に対して可能な操作を制限している
実装
  • 頭上の深度カメラで手と物体をトラッキング
  • 381×381mmの領域に30×30のピンを配置
検証方法

正式な定量的なユーザー評価は行っていない

議論
  • 急な形状変化はユーザーに不快感を与える

用語

Affordanceとは何か
  • perceived affordance...「説明が無くてもその使用方法が分かること」
  • real affordance... 「動物と物の間に存在する行為についての関係性そのもの」
  • 認知科学者ドナルドノーマンが"The Psychology Of Everyday Things"(1988)で提唱

ノンデザイナーこそ知っておきたい「アフォーダンス」入門|ferret

関連研究

触覚分野

Fingerflux(2011)...アフォーダンスが不足
chindafalldesu.hatenablog.com

動的に制御されるオブジェクト

・ The Actuated Workbench(2002)
chindafalldesu.hatenablog.com

・PICO(2007)...磁石の動き方に制約を持たせた
chindafalldesu.hatenablog.com