Visuo-haptic 錯覚によってピンディスプレイを改良(コンピューターインターフェースの論文を読む No.55)
読んだ論文を自分なりに整理してみます。
今回の論文
"Visuo-Haptic Illusions for Improving the Perceived Performance of Shape Displays"(2012)
www.youtube.com
どんなもの?
錯覚を使って、触覚デバイスの欠点を補助する。
触覚と視覚の情報が衝突したとき、視覚の情報が優先されることを用いた錯覚 (Visuo-haptic 錯覚)を利用する。
先行研究との違い
Visuo-haptic 錯覚をピンアクチュエータの改善に利用している。
実装
1. 解像度の低さを解決
→・角度を解像度の低い斜め方向から水平方向に変換する
・仮想世界の指の動きの方向を変えることで、錯覚を生み出す
→・仮想世界の物体をピンアクチュエータ上では大きく表現する
・仮想世界の指の動きの移動量を減らすことで、錯覚を生み出す
2. ディスプレイのサイズ
→・再描画を行うことで描画範囲を広げる(一つにつながっている物体は表現できない)
→・仮想世界の物体をピンアクチュエータ上では小さく表現する
・仮想世界の指の動きの移動量を増やすことで、錯覚を生み出す(ただし、1でわかるように解像度が低下する)
3. ピンの速度
→・仮想世界の物体をピンアクチュエータ上では速く表現する
・仮想世界の物体の速度を上げることで、錯覚を生み出す
検証方法
視覚と触覚の錯覚によって混乱が起きない閾値を定める実験を実施
関連
わからなかったこと
Encountered-typeってなんだ?遭遇型?
exploratory senseってなんだ?探索的感覚?