chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

【HCI論文】One Reality (2017) - 実世界から段階的に仮想世界へ -

今回の論文

"One Reality: Augmenting How the Physical World is Experienced by combining Multiple Mixed Reality Modalities"(UIST 2017)

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どんなもの?

・段階的に実世界から仮想世界まで移行するMRフレームワークの提唱
・移行に4つの中間段階を設けた(合わせて6つの段階)

0. Physical World
1. 表面にデジタル情報を投影された実物体を見る
2. シースルーディスプレイを通して実物体を見る
3. 仮想世界の中で物体を見る
4. ユーザが仮想世界の中で自身の体の大きさ/向き/位置を変更して物体を見る
5. Virtual World

先行研究との違い

各段階の研究はすでにあるが、この研究ではそれぞれの段階をスムーズに移行するフレームワークを構築する

実装

HMDはHTC Viveを用いる
・360°投影のために3台のプロジェクターを用いる
・4台のOptitrackFlexカメラでテーブル全体をトラッキングする
Microsoft Kinect v1でテーブルとユーザのポイントクラウドを取得する
Leap Motionでハンドトラッキングを行う

検証方法

なし

議論

ユーザが実世界にいると思わせるべきか、仮想世界にいると思わせるべきか

関連研究

Augmented surfaces(1999)
・実物体の表面にデジタル情報を投影する(1)
chindafalldesu.hatenablog.com

exTouch(2013)
・シースルーディスプレイを通して実物体を見る(2)
chindafalldesu.hatenablog.com

Metadesk(1997)
・タンジブルな操作が可能(0)
・シースルーディスプレイを通して実物体を見る(2)
chindafalldesu.hatenablog.com

Collaborative mixed reality visualization of an archaeological excavation(2004)
・仮想世界の中で物体を見る(3)
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Towards a Hybrid Space Combining Spatial Augmented Reality and Virtual Reality(2017)
・実物体の表面にデジタル情報を投影する(1)
・ユーザが仮想世界の中で自身の体の大きさ/向き/位置を変更して物体を見る(4)
vimeo.com

解説動画

www.youtube.com