GUIを超えるインターフェースTUI(コンピュータの論文を調査⑧)
読んだ論文をまとめます。適宜修正します。
今回は以下の論文を読みます。
"Tangible Bits: Towards Seamless Interfaces between People, Bits and Atoms"(1998)
動画1: ambientROOM(物理空間をインターフェースに)
vimeo.com
動画2: MetaDESK(GUIの要素を代替するデバイスの開発)
vimeo.com
1981年に"Designing the Star User Interface." でそれまでのGUI研究を統合した成果と方針を定め、1984年のMacintoshで商業化、Windowsで大きく広まった。
1991年の"Ubiquitous Computing"で新たなインターフェースのあり方が示され、1997年のこの論文で物理空間を用いた新たなインターフェースを提唱している。
インターフェースの進む道は二つあると述べた。
1.ウェアラブル端末のような小型化 2.物理空間への移行
①どんなものか
GUIを超える、物理空間を用いた新たなインターフェースTUI(Tangible User Interface)の提唱。
②先行研究と比べてどこがすごいか
無意識の明示的ではないインターフェースの提唱。
③技術や手法の肝
GUIの機能を日常空間の物体で行えるようにした。
例えば、物体の直感的移動で画面が拡大される。
④どうやって有効だと検証したか
metaDESK,、transBOARD、ambientROOMという三つのプロトタイプの作成。
⑤議論はあるか
光や影などの光学的なメタファーが役に立ちそう。
例えば、metaDeskでは仮想的なレンズを使い、それを通して見ると異なる情報が提示された。ambientROOMでは水面の変化を陰で表現した。
⑥次に読むべき論文
“The Computer for the 21st Century”(1999)
(コメントいただけると嬉しいです。)