chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

【HCI論文】Ani-Bot (2018) - AR+DIYロボット製作 -

今回の論文

"Ani-Bot: A Modular Robotics System Supporting Creation, Tweaking, and Usage with Mixed-Reality Interactions"(TEI 2018)

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どんなもの?

MRを用いてDIYロボットの製作から制御までを視覚的に補助する

先行研究との違い

・TUIによるロボットの動作決めは、拡張性と柔軟性が低い
GUIによるロボットの動作決め、ユーザ入力と実際の動きにギャップが生じる

Ani-Bot
・MRを用いるため、タンジブル性を有し、ユーザ入力と実際の動きに一貫性を持たせられる
・ロボットの製作から動作決めまでをまとめて扱う

実装

・ARヘッドセットには Microsoft HoloLens を利用する
・Vuforia を利用して、イメージマーカーを認識/追跡し、仮想モデルを実物体に重ねる

・Base/Action/Structure/Sensingに分類されるモジュール群の中からモジュールを選んでロボットを組み立てる
・Baseのモジュールはアセンブリ構成を常に理解している
・HoloLensがジェスチャを認識する

検証方法

下記の2つの調査を実施
1. 使いやすさの評価およびユーザエクスペリエンスの調査のためのユーザビリティ調査
2. DIYの創造性の側面をサポートできているかの調査

議論

HMDバイスによる、重さや表示ビューの大きさなどの問題
・トラッキングの性能により仮想モデルがロボットとずれることがある
・音声や触覚など他のフィードバックも検討すべき
・音声入力など他の入力方法も検討すべき

関連研究

Topobo(2004)
・TUIを用いてロボットの動きを決める
・拡張性と柔軟性が低い
www.youtube.com

Lego Mindstorms(2017)
GUIを用いてロボットの動きを決める
・ユーザ入力と実際の動きにギャップが生じる
www.youtube.com

exTouch(2013)
・MRを使ったインターフェース
・ロボットの操作のみを扱い、ロボットの製作は扱わない
chindafalldesu.hatenablog.com

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