【HCI論文】MeetAlive (2017) - 壁にみんなのPC画面、みんなで編集 -
今回の論文
"MeetAlive: Room-Scale Omni-Directional Display System for Multi-User Content and Control Sharing"( ISS 2017)
どんなもの?
会議に参加する全ユーザのパソコンの画面を周囲の壁に表示し、全ユーザで共同編集する
先行研究との違い
これまでのPictionaireやWeSpaceなどの会議用システムでは
・一つの大きなディスプレイを使うため、見やすい位置にユーザが移動しなければならない
・コンテンツの編集は共有ディスプレイ内のコンテンツに対してしか行えない
MeetAliveでは
・ユーザを包み込むようにディスプレイを周囲に配置するため、コンテンツを柔軟に配置できる
・個人のデバイスのコンテンツに対しても他のユーザが編集できる
実装
・周囲の壁の投影用に4つ、机用に1つ、計5つのプロジェクターを使う
・MeetAliveサーバーが各ユーザからの入力を受け取り、入力を適当なユーザに送信する
検証方法
・ユーザ実験を実施し、ユーザビリティの調査とフィードバックの収集を行った
・共同でプレゼンテーションを作成するタスクを与えた
議論
・共有コンテンツの同時編集または操作はユーザを混乱させうる
・UIをWIMPに寄せる必要があるか WIMP (computing) - Wikipedia
・ジェスチャー入力を行えないか
・5人以上が参加する場合どうするか
関連研究
Pictionaire(2010)
・実物体と仮想物体の統合に焦点を当てた
・卓上ディスプレイを利用
www.youtube.com
Augmented surfaces(1999)
・机と壁を仮想的に連続したディスプレイに変換
・会議に焦点を当てていない
chindafalldesu.hatenablog.com