chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

AR上での3Dスケッチを2Dスケッチで補助(コンピューターインターフェースの論文を読む No.54)

読んだ論文を自分なりに整理してみます。

今回の論文

"SymbiosisSketch: Combining 2D & 3D Sketching for Designing Detailed 3D Objects in Situ"(CHI 2018)

www.youtube.com


疑問点
・表面の形を指定して、そのデザインを2Dで描画するのかな?
・オブジェクトの表面をどうやって指定するのだろう?

どんなもの?

AR上の3D描画を補助する技術。
3Dオブジェクトの表面を、タブレットを使って2Dで描画する。

先行研究との違い

・3Dスケッチは正確性に欠ける
・2Dスケッチで深度を理解して、描写することは困難
・3Dスケッチは細かい描画が困難

先行研究ではこれらの問題点を抱えているのに対し、SymbiosisSketchは
・3D表面を作成できる
・細かい入力が可能
・楽な姿勢で描画できる

実装

3D平面の描画
・6自由度モーショントラッキングを備えたデジタルペンを使う
・このペンで3D上にキャンバスを生成
タブレットで描画
・それをキャンバスへ射影

作業スペースを自由に設計
・頭から発せられる光線とペンから発せられる光線を使い、3D空間上の点を指定
・これを用いて、2点を指定することで、立方体を作ることができる
・これを使って、作業スペースの位置、大きさを自由に設定

検証方法

・被験者にタスクを与え、タスクの完了時間と描画されたストローク数で評価
・被験者に自由に作品制作を行わせ、そのフィードバックを得た

議論

・描けない平面が存在する(球とか)
モーションキャプチャーを用いた今回の構成は実用的ではない
・編集が容易に行えない


答え合わせ
・表面の形を指定して、そのデザインを2Dで描画するのかな?→〇
・オブジェクトの表面をどうやって指定するのだろう?→デジタルペンで指定