chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

【HCI論文】Voodoo dolls (1999) - コピーの人形でオブジェクトを操作 -

今回の論文

"Voodoo dolls: seamless interaction at multiple scales in virtual environments"(I3D 1999)

https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG811UMy1LUI9156Z5kRd3Q64CHFs1ugtI8sdIIqt4frGiM4583fy621KteYs-CSD8m665acnIhpV8x2E--FPtQMYh4u_1hKkVT3_J71KCDPwSs4Zd2MQ85koNputPp4maGhOPlvbjxAe-g_GQ_t4p8zsa2BubRRuZFTAByVzVZA4FFI0H60s9xKE4wh50HOVS8tPNbmWvJQ7sHXMt70TEoZIoc_UuKxS25ftlcA3vfwapEHiy4yVh8cYlzfvkYU5o1K8DbTO1oJPlTwmCnr-st_xJdJ8H-8mQUI-FuB0iRBf/2-Figure1-1.png

どんなもの?

遠くのオブジェクトのコピー(人形)を取得し、それを自由なスケールで操作する

先行研究との違い

・Worlds In Miniature では小さいオブジェクトの操作が困難
・Go-Go interaction では、選択できるオブジェクト、オブジェクトを置ける場所に制約がある

Voodoo dolls
・オブジェクトを複数のスケールで操作できる
・可視オブジェクトと遮蔽オブジェクトの両方を操作できる

実装

ハードウェア
Fakespace PinchGlovesを利用し、手の位置・ピンチ操作を検出する

操作方法
・image plane technique (1997) を利用して、オブジェクトの人形を取得する
・参照オブジェクトを選択し、サイズを決定する

検証方法

4人のユーザにこの技術を用いて家具を動かすタスクをこなしてもらい、それを観察した

議論

・ユーザ自身の人形を作り、オブジェクトの自分の位置に、自分をオブジェクトの位置に移動させる機能を作る予定
・左右の手の役割を変えるアイデアは他のインタラクション手法にも利用できそう

先行研究

Virtual reality on a WIM (1995)
・ミニチュアを使って遠くのオブジェクトを操作
・小さいオブジェクトを正確に動かすことは困難
chindafalldesu.hatenablog.com

Go-Go interaction (1996)
・腕を伸ばして遠くのオブジェクトを操作
・腕の伸縮の制約がある
chindafalldesu.hatenablog.com

Image Plane Interaction Techniques for 3D Immersive Environments (1997)
ジェスチャーによって遠くのオブジェクトを指定し、操作する
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