chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

ゲルで押し込むを検知する2.5次元入力デバイス(コンピューターインターフェースの論文を読む No.56)

読んだ論文を自分なりに整理してみます。

今回の論文

"deForm: an interactive malleable surface for capturing 2.5D arbitrary objects, tools and touch"(UIST 2011)

どんなもの?

・押し込むを検知する2.5次元入力デバイス
・光による3dスキャンで測定
・invisible projection でインターフェースを作る

先行研究との違い

・3dキャプチャによる入力にはフィードバックがない
・Illuminating Clayは起伏を検知するためにカメラをデバイスの上に配置するため、ユーザの手がスキャンを妨害する
・ある研究では手やコントローラにマーカーが必要

という問題に対し、deFormは
・フィードバックがある
・押し込みを検知することで、カメラをデバイスの下に配置できる
・マーカーが不要

実装

・透明なゲルの上面に灰色の塗料を塗ることで、下から検知する際に、上面の形状をキャプチャできる
・入力検知には三相構造化光スキャン技術を利用

検証方法

いくつかアプリケーションを作成した
6自由度マウス、彫刻アプリ、おもちゃを使ったアプリを作成

議論

・入力範囲と解像度がトレードオフの関係にある
・今回用いた時分割多重ではタイムラグによってエラーが起こりうる
・今回のシステムはカメラとプロジェクターを使うため、垂直方向に広い空間が必要
・ゲルは劣化する

関連

余談

PPIってなんだ?
→pixels per inchの略、つまり解像度のことらしい

似てる研究

Illuminating clayも粘土を使った入力デバイス(だけど上にカメラがあるから手が邪魔)
chindafalldesu.hatenablog.com

下にカメラを置いたデバイス(LEDをうまく活用)
chindafalldesu.hatenablog.com