chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

エアバッグで恐竜を表現(コンピューターインターフェースの論文を読む No.59)

読んだ論文を自分なりに整理してみます。

今回の論文

"TilePoP: Tile-type Pop-up Prop for Virtual Reality"(UIST 2019)

www.youtube.com


動画の疑問点
・変化にどれくらい時間がかかるのだろう?
・畳んだとしてもそれなりに厚さがありそう

どんなもの?

体全体でインタラクションを行える大きさの、空気圧で動く、タイル型の2.5次元ディスプレイ

先行研究との違い

VRに使われる触覚提示はほとんどが手くらいのサイズ
・体全体でインタラクションを行うものは一般的に静的か、人のサポートが必要

これらに対し、このTilePoPは
・体全体でインタラクションを行え、形状が変化する

実装

3x3にタイルを並べ、それぞれのタイルには3つのエアバッグがついているため、計27個のエアバッグを使う
エアバッグは3cmから30cm程度に変化する
・Inverse Kinestheticモデルを使用して、全身をトラッキングする

検証方法

・被験者に二つのデモアプリケーションを体験させた
・被験者の感想によって評価した

議論

・膨張、圧縮の速度はエアタンクの体積とエアポンプの力に依存する
・表現できる形状は2.5次元に制限され、水平方向に動かすことはできない
・ユーザはTilePoPの上には立てない


関連

答え合わせ

・変化にどれくらい時間がかかるのだろう?
→ 膨張に5秒、圧縮に20秒かかる(結構かかるね)

・畳んだとしてもそれなりに厚さがありそう 
→ 1つのエアバッグあたり3cm、三つ重ねるので9cm

似てる研究

空気圧を用いたディスプレイ
chindafalldesu.hatenablog.com