chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

触れるグラフを作ろう『Opportunities and Challenges for Data Physicalization(2015)』(No.51)

読んだ論文を自分なりに整理してみます。


(準備) 論文のネットワーク化

まず、論文間の関係をネットワークにして可視化してくれる以下のサービスを使ってみる。www.connectedpapers.com

石井裕先生のRadicalAtomを中心にネットワークを構成してみた。
するとこんな感じ。
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被引用回数が多ければノードは大きくなり、新しいほどノードは濃くなる。そこで今回は「Jansen,2015」と書かれたノードの論文を読んでみよう。


今回の論文

"Opportunities and Challenges for Data Physicalization"(2015)
www.youtube.com


概要
データの物理的可視化に関するこれまでの研究をまとめ、その可能性を調査した論文。


データ物理化の利点
人類が進化とともに手に入れてきた、視覚だけではない様々な能力を活用できる。例えば、我々は物体を回したり近づけたりして物体を調べることは得意だし、触って物体の重さや硬さを感じることもできる。
(グラフを書いたり、表を作ったりするとき、紙やボードなどの二次元の媒体しか使ってこなかったのは、三次元で記述する媒体がなかったからだろう。だけどそのような媒体が生まれても使いこなせるようになるかは別問題かも。)


物理化に使えそうな技術たち
・離散的な形状をつくるにはロボットを使うか、ピンやタイルを使う
www.youtube.com
www.youtube.com


・連続的な形状をつくるには空気圧や油圧を使うか、形状記憶合金を使う
https://www.youtube.com/watch?v=aAkpSh-QzC8www.youtube.com
www.youtube.com

・重量を変化させるには液体金属とポンプを使う。
vimeo.com

(データの物理化では形状が最重要だろう。これを見る限り、正確な形状を形成する方法は、平面を曲げて数か所に角度をつけるやり方か、一方向に伸ばすやり方しかない。)