【HCI論文】Replicate and Reuse (2020) - 本を利用して、デジタルコンテンツを閲覧 -
今回の論文
"Replicate and Reuse: Tangible Interaction Design for Digitally-Augmented Physical Media Objects"(CHI 2020)
どんなもの?
ARを用いて、物理的メディアを利用してデジタルコンテンツを操作できるシステムを開発
先行研究との違い
・The MagicBookでは本の表現をARによって拡張した
・Blended shelfではディスプレイ上で本の特性を利用
この研究では
・物理的な体験の複製および再利用に焦点を当てる
・物理的なメディア(本やアルバム)を使う
検証方法
・アルバム、本棚、新聞、ジグソーパズルなど複数のプロトタイプを作成
・タスクをこなす実験を行い、タンジブルなメディアの有用性を調査
・タンジブル/音声/スマホ入力の3つの入力方法を比較し、タンジブル性/ユーザビリティ/楽しさの間のトレードオフ関係について調査
議論
・ARグラスとマーカートラッキングの発展が必要
・2人以上での同時利用が実現されていない
関連研究
TARの研究
・TAR(Tangible Augmented Reality)は実物体上に仮想物体を表示
・3Dモデルを表示することが多い
www.youtube.com
The MagicBook(2001)
・本の上にARオブジェクトを表示
・視覚的な情報を拡張する
www.youtube.com
Blended shelf(2013)
・実世界の本の特性を利用しようとした
・物理的体験を可能にするには十分ではない
www.youtube.com
タンジブルであることの利点
・物理的な本を読むときの方が深く没入できる
・研究者は論文を印刷して読むのを好む
・フォトアルバムを利用した方がよりリアルで親密な体験ができる