chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

【HCI論文】SnapToReality (2016) - 実物体に合わせて仮想物体をスナップ -

今回の論文

"SnapToReality: Aligning Augmented Reality to the Real World"(CHI 2016)

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どんなもの?

物理的制約(エッジや平面)に基づいて、仮想物体を実物体上に移動させられるシステムを開発

先行研究との違い

・Snap-dragging(1986)など仮想物体の物理的制約を利用する研究は長く行われてきた
・2Dから物理的制約を抽出し、利用する研究も行われている

SnapToRealityは
・実物体の物理的制約を利用する
・3Dから物理的制約を抽出し、利用する

実装

ハードウェア
HMDとして Lumus DK-32 を利用
・OptiTrack でHMDをトラッキング
・SparkFun 9DoF Razor でHMDの向きの推定を補助
Microsoft Kinect 2.0 でDepth/RGBを取得

スナップ方法
KinectのDepthとRGBを利用して、線形エッジと平面を抽出
・これを独自のアルゴリズムにかけ、仮想物体を実物体にスナップ(移動)する

検証方法

下記の3つの予備評価を行った
・物理的制約の抽出アルゴリズムの評価
・SnapToReality を用いた仮想物体の移動/操作の評価
・アンケートによる評価

議論

・実物体が動くとき仮想物体はどう動くべきか
・本研究では幾何的な制約(線形エッジと平面)を利用してスナップしたが、意味的な制約(レシピといえばキッチンみたいな)も利用できるのではないか

先行研究

Snap-dragging (1986)
・仮想物体の物理的制約を利用
・実物体は扱っていない
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解説動画

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