電磁石で触覚フィードバックをつくる(コンピュータの論文を調査 No.44)
読んだ論文を自分なりに整理してみます
今回の論文
"FingerFlux: Near-surface haptic feedback on tabletops"(UIST 2011)
どんなものか
ディスプレイにつけた電磁石と指につけた永久磁石を使って触覚フィードバックを生成
先行研究と比べてどこがすごいか
- SmartTouch(2003), TeslaTouch(2010), MudPad(2010)などの触覚デバイスは画面タッチ時しか触覚を提示しない
- HTP(2009)やSLAP(2009)は装置が場所をとる上、小さい画面では使えない
それに対し、FingerFluxは
- 画面にタッチせずに触覚フィードバックを得られる
- 大きな装置を必要としないのでモバイルデバイスで使える
技術や手法の肝
電磁石を並べて磁場を作り、各電磁石の強度と分極をソフトウェアから個別に制御
どうやって有効だと検証したか
画面のボタンを見ないで操作したときに、誤った指の移動を減らせるかを調査した
議論はあるか
- 磁石をユーザーの指先にテーピングすることで特定の触感を減らしうる
- 一つの指しか使えない