chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

超音波で物体を自由に移動させる(コンピュータの論文を調査㊸)

読んだ論文をまとめます。適宜修正します。


今回は以下の論文を読みます。
"Ultra-Tangibles: Creating Movable Tangible Objects on Interactive Tables"(2012)

www.youtube.com


①どんなものか
超音波を使うことで物理オブジェクトをコンピュータで制御できるようにする。

②先行研究と比べてどこがすごいか
・TUIでは物理オブジェクトを使った入力は容易にできるが、出力は難しい。
・ロボットを用いる場合より柔軟に扱える。

③技術や手法の肝
超音波トランスミッターで、空気圧波を移動させ、フェーズドアレイ方式を使って、焦点を形成する。
制御ループで移動の速度と方向を追跡し、オブジェクトの軌道を修正する。

④どうやって有効だと検証したか
画面をタッチしてオブジェクトを目標位置に移動させるテストを行った。

⑤議論はあるか
・ディスプレイを大きくすると、超音波圧力波が伝わる距離が長くなり、力の損失が大きくなる。
・オブジェクトのサイズと重量の問題。

⑥次に読むべき論文
"Noncontact Tactile Display"(2010)


(参考)
非破壊検査技術情報|フェーズドアレイ|超音波探傷・赤外線の非破壊検査は株式会社KJTD


(コメントいただけると嬉しいです)