多様性とは何か
共同体を軸に様々な概念を解釈してみる。
今回は最近よく聞く「多様性」について考えてみる。
ある人の目的が共同体の目的と一致している場合、価値観や倫理観などの差に目をつぶり、共同体がその人を受け入れることがある。その際に認める価値観や倫理観などの差の度合いがその共同体の「多様性」である。
例えば、野球共同体において「一緒に野球を行う」という目的を共に目指せる場合、国籍の差、年齢の差などに関係なくその共同体に入ることができる。
今日のグローバル社会においては「人類への貢献」という目的を共に目指せる場合、人種の差、宗教の差、年齢の差などに関係なくその共同体に入ることができる。
そしてこの共同体の中で人種の差や宗教の差を持ち出すことを「人種差別」、「宗教差別」という。