chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

1960年代のコンピュータ(SIMULA,「すべてのデモの母」など)①

これはコンピュータの歴史についてのメモ書きである。


最初のパーソナルコンピュータ、最初のパーソナルソフトウェアシステムはともに1962年に生まれた。LINCが最初のパーソナルコンピュータで、生物医学実験用に作られた。

LINC(Laboratory Instrument Computer; 実験器具コンピュータ)は、12ビット、2048ワードのコンピュータ。LINCは世界初のミニコンピュータであり、同時に世界初の個人用コンピュータ(パーソナルコンピュータ)と呼べるものであった。

LINC - Wikipedia

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最初のパーソナルソフトウェアシステムはCG、VRの生みの親、アイバンサザランドが作ったスケッチパッドである。スケッチパッドを使えば、ライトペンを使って、ディスプレイ上に直感的に図形を描くことができた。

Sketchpad は1963年、アイバン・サザランドが博士論文の一環で作成した革新的コンピュータプログラムであり、サザランドはこれが元でチューリング賞(1988年)と京都賞(2012年)を受賞した。コンピュータと人間の対話方法を変えるものであった。

Sketchpad - Wikipedia

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コンピュータアーキテクチャの考えは1961年のバロースB5000に登場し、用語としては1964年のSystem/360で初めて使われた。
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System/360(システムさんろくまる、S/360、システム/360)は、IBMが1964年4月7日(日本では翌4月8日)に発表したメインフレーム コンピュータのシリーズである。1965年から1977年まで出荷された[1]。あらゆる用途をカバーするファミリを形成し、小型から大型まで、商用から科学技術計算まで使われた。コンピュータ・アーキテクチャの確立により、IBMは互換性のある設計で様々な価格のシステムをリリースすることができた。

System/360 - Wikipedia

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複雑な構造を言語化できる先駆的なプログラミング言語SIMULAが1967年に登場する。

SIMULA(シミュラ ; SIMUlation LAnguage)は、オルヨハン・ダールとクリステン・ニガードによってALGOL60を拡張する形で1960年代に開発が始められたシミュレーション用途のプログラミング言語である。
ALGOLのbegin ... endで囲まれた部分であるブロック(block)の概念を実体的な実例(instance)として扱うことを目的として、クラス(class)の構文と対象(object、オブジェクト)の概念を初めて導入した言語である。

Simula - Wikipedia

1968年にエンゲルバートによって「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)」と後世に語り継がれることとなるデモが行われた。このデモで彼はウィンドウ、コマンド入力、ハイパーテキスト、マウス、ビデオ会議など現代のコンピュータの基本要素をすべて含むシステムを発表したのである。
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(間違い等あればコメントよろしくお願いいたします。)