chinda_fall_desu’s diary

竹内豊の日記

ヒューマンコンピューターインターフェースをもっと知りたいなー

『ハーバード白熱教室』を見て、共同体について考える②(第二回 命に値段をつけられるか)

「共同体」を考え方の軸にして自分の考えを文章にしてみる。


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第一回を踏まえて、常に真となる命題、原理を立てておきたい。
原理:【共同体は自らの持続、発展を望む。「正しさ」は共同体が構成員を裁くためのものであり、構成員は共同体の持続、発展のために行動する。】


これを踏まえて第二回の授業内容について考える。
(前半)
ジェレミーベンサムは、構成員が共同体の持続、発展のために実際とるべき行動に規則性を見出そうとした。それが功利主義である。(原理から一度離れると、その命題の真偽は共同体によって決まるので、「正しい」実践的な方法は存在しない。)そしてこれをさらに実践的にしたのが費用便益分析である。功利主義の効用という概念をドルに換算したのである。
原理➡実践
上記の原理➡功利主義➡費用便益分析


この考え方が授業を受ける学生の共同体によって裁かれた。まずドルに換算することを嫌う意見があった。確かにドルという一つの軸で価値を決めようとすることは短絡的すぎるかもしれない。次に共同体の原理に反するともいえる意見が出された。それは「少数派がないがしろにされている」、「少数派にも権利がある」という意見である。ここで「平等」、「権利」という概念が登場した。
(前半終わり)


(後半)
ドルに換算することを嫌う意見のように価値の決め方について再検討すべく、ジョン・スチュワート・ミルの考えを例に出した。共同体の持続・発展のために「正しい」ものとドルとして価値があるものに大きなずれがあった。そのため、これを高級、低級という軸でもって区別しようと考えた。
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例えば、AはBよりドルにおける価値は高いが、BはAより高級であるとき、Bの方が共同体の持続、発展に貢献する場合は高級、低級という軸を用いるべきであるということである。功利主義の立場をとるのであれば、上記のような軸の再検討は常に必要といえる。
(一つを考えるだけであれば、Bを採用するという点において軸の設定は不要であるが、ほかの例を考えるときに価値の判定の簡単化のために軸の設定が必要といえる。時間は有限なので、「正しさ」の簡単化が必要。)
(後半終わり)


第二回終わり


(間違い等あればコメントよろしくお願いいたします。)